イオンブレード


■イオンブレードについて■
イオンブレードは、一般的な二極端子による発光器ではなく、単極にて発光させる機器となります。
単極部に高圧(3kV以上)・150kHzの交流を流す事により、高輝度な光を発します。
また、加圧する電圧を変動させることによって、光の長さを制御する事が可能で、主に美術的な
発光器具としての使用に最適です。

■特徴■
・片電極による、デザインの融通性
・電圧変動によって光の伸縮が可能
・ブレード1本が約100gと軽量









Ion blade 01

■イオンブレード詳細スペック■
長さ910mm~920mm(10mm程度の変動有り)
直径φ10(根元部は100mm程φ12です)
重量約100g
ガラスの肉圧1mm
電圧3000V前後
交流約150kHz
管の色赤色:電圧付加前は透明。電圧付加時、赤色。
水色:電圧付加前は透明。電圧付加時、水色。
緑色:電圧付加前は白色。電圧付加時、緑色。
ガス量通常量
端子日本製のノンセラミック端子
形状先端の形状は、多少いびつで黒い場合がございます。 また、端子側の管部分には、出っ張りが無いAタイプと、 出っ張りがあるBタイプがございます。
備考 ・発光させるためには、イオンブレード専用インバータが別途必要です。
・本体はガラス製です。お取り扱いには細心の注意が必要となります。
・一般的な冷陰極管用インバータでも動作する場合がございます。
 ※他社冷陰極管インバータによる動作は保証致しません

■Type-AとType-Bの違い■
Ion blade 01

・Type-AとType-Bの違いは、ブレードの根元部分に突起があるかどうかの違いのみと
 なります。通常根元部分は、ブレード固定の際に外部からは隠れる部分となりますので、
 初めてイオンブレードをお使いになられます場合等には、
 安価なType-Bがお勧めとなります。
 ※突起は、管の端から約35mm~45mm付近に約10mm程、本体から出ております。

■青色の発光サンプル■
Ion blade 03
■緑色の発光サンプル■
Ion blade 04


■イオンブレードの動作原理■
イオンブレードの動作原理は、インバータより発生された高圧が、 イオンブレードの中のガスを励起することによりブレードを発光させます。 励起中は電荷がブレード周辺に溜まり、これらは空気中や導電体を伝って、 アース等に電荷を吸収し発光します。 原理上、イオンブレードを先端まで綺麗に発光させるには、 アースの管理が必要不可欠となります。

■アースの取り方■
イオンブレードのブレード部に発生する電荷は、 より流れやすい部分から、バッテリーへ戻っていこうとします。



イオンブレードの周りからバッテリーまでの間に、ただの空間しかない場合は、 下記の通りの道を通るため、ブレード根元より放射された電荷は、 出てすぐにバッテリーの方へ最短距離で戻ろうとします。
その為、ブレード自体の発光が先端まで届かなくなります。



バッテリー(特に-側)と、イオンブレードの先端を地面に設置した場合、 イオンブレードの根元より放射された電子は、 地面を通ってバッテリーへ向かうため、先端までしっかりと電子が流れ、 発光する事になります。



イオンブレードの周りを適当な素材の保護管で覆い、 根元と先端を何かしらの部品によって固定した場合、 イオンブレードの根元より放射された電子は、 先端まで流れ、先端より固定材を伝い、更には保護管を伝いながら流れ、 バッテリーまで最短距離で戻ります。

一般的な使用用途から考えますと、 この保護管によるアースの取り方が一番好ましい方法となります。